最近、AI技術の進化がめざましく、その中でも「テキストから画像を作る」機能は、絵を描くのが苦手な人にもチャンスを広げています。特にChatGPTとDALL-E 3を組み合わせることで、誰でも簡単に美しいイラストを生成できるようになりました。
この記事では、ジブリ風画像の作成を例に、AI初心者でも楽しく取り組める方法や注意点をわかりやすく紹介します。
ChatGPTとDALL-E 3とは?
ChatGPTは、ユーザーの言葉を理解し、会話形式でやりとりできるAIです。このChatGPTと連携して動作するのが画像生成AIの「DALL-E 3」です。
たとえば「森の中の小さな村をジブリ風で描いて」とお願いすると、ChatGPTがそのリクエストを理解し、DALL-E 3に伝えることで、イメージ通りの画像が生成されます。まるで、自分が監督となってAIに絵を描いてもらうような感覚です。
無料で試してみたい方は、Microsoftの「Bing Image Creator」でもDALL-E 3の技術を利用できます。ただし、商用利用や機能制限に注意しましょう。
AIに伝えるコツ:効果的なプロンプトの作り方
AIに画像を作ってもらうには、「プロンプト(指示文)」がとても重要です。ぼんやりとした内容では意図が伝わりにくく、思い通りの画像にならないことも。具体的な指示を出すことで、精度がぐっと上がります。
以下のような要素を意識してプロンプトを作りましょう:
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主役(例:ふわふわの白い猫)
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行動(例:ベッドの上で寝ている)
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背景(例:雨の夜の街)
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スタイル(例:ジブリ風、水彩画風)
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雰囲気(例:懐かしくて優しい)
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色調(例:パステルカラー)
もし画像がイメージと違っても、「もう少し明るく」「背景を変えて」などとChatGPTに頼めば、修正も簡単にできます。
ジブリ風の画像を作るには?
ジブリ風の世界観は、自然の美しさ、柔らかい光、ノスタルジックな雰囲気が特徴です。以下のようなキーワードを使うと、その雰囲気を再現しやすくなります:
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Studio Ghibli style
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Ghibli aesthetic
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in the style of Ghibli
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ジブリアニメ風
さらに「自然がいっぱい」「優しい光」「懐かしい感じ」などの要素を加えると、よりリアルで魅力的な表現になります。
⚠️ 注意:「トトロ」「カオナシ」などのキャラクターを直接指定して生成するのは避けましょう。著作権の問題があるため、あくまで“雰囲気”や“スタイル”の再現に留めるのが安全です。
スタイル別プロンプト例
ジブリ風以外にも、さまざまなアートスタイルで画像を生成することができます。
スタイル | キーワード例 | プロンプト例 | ポイント |
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ジブリ風 | Studio Ghibli style | A cozy village in green hills | 優しい光と自然を取り入れる |
アニメ風 | anime style, pixiv style | An AI beginner in a café at sunset | キャラ設定や背景にこだわると◎ |
サイバーパンク | cyberpunk | A neon-lit street at night | ネオンや未来感、暗めの色で演出 |
水彩画風 | watercolor style | Flowers in watercolor painting | 淡い色とやわらかいタッチが鍵 |
ピクセルアート | pixel art, 8-bit style | A fox on a cliff in 8-bit style | ゲーム風のレトロな魅力が特徴 |
AI画像生成で気をつけたいポイント
AIを使えば誰でも簡単に画像を作れますが、いくつかの注意点もあります。
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手や指の描写が苦手:時々不自然になることがあります。
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商用利用の制限:サービスによって使用条件が異なります。
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著作権の扱い:AIが作った画像には著作権がないこともあり、独占的な使用は難しい場合があります。
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倫理面の配慮:有名人や特定アーティストの模倣には十分な注意を払いましょう。
よく使われる画像生成ツール
ツール名 | 特徴 | 商用利用 |
ChatGPT + DALL-E 3 | 会話形式で画像生成、修正も簡単 | OK(プランによる) |
Bing Image Creator | 無料で使えるが機能に制限あり | NGの場合が多い |
Midjourney | 芸術的・幻想的な画像に強い | OK(要確認) |
Stable Diffusion | 自由度が高く、細かい調整も可能 | OK(ライセンス確認) |
まとめ:AIと一緒に創造の世界を探検しよう!
AIと一緒に画像を作る体験は、想像力を広げる楽しい挑戦です。頭の中にある世界を言葉にし、作品として目に見える形にすることができます。
ジブリ風のやさしい世界、ピクセルアートのレトロ感、サイバーパンクの未来感。どんな表現もあなたの指示次第です。
ただし、AIを活用するにはルールやマナーを守ることも大切。他人のキャラクターを無断で使わない、自作との違いを理解するなど、正しい知識をもって使いましょう。
AIはあなたの創造を助けてくれる道具です。使いこなして、自分だけの世界を楽しく描いてみてください。
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